天逆鉾守 天花

あまのさかほこのかみてんか

「俺の前で、歌うな。斬るぞ。」

「時々わからなくなる。本当に俺が組長でいいのか、親父を斬り殺してしまったこの俺が。」

「燃やしてしまえ。楽譜も、楽器も。全部全部、燃えてしまえばいいんだ!!!!」


【名前】天逆鉾守 天花(アマノサカホコノカミ テンカ)
【性別】男
【年齢】19
【性格】
『天逆鉾組』という名の、ヤクザの若頭。
冷徹、冷酷、真面目で勤勉。カリスマ性を兼ね備える彼の言動に、組の皆は迷わず付いていく。余りにも合理性を求めた彼は、半分倫理感を捨てている。リアリズムに溺れた、究極のリアリスト。誰かからの『愛』なんて求めていない。ただ自分の手と足となる道具、つまり部下を従えていられるのなら、きっとそれが最適解。組の為と判断すれば、用意に仲間をも切り捨てる。そうして今まで、組は存続してきた。これからも、そうなるだろう──────



───────彼は。
幼い頃、ヴァイオリンが大好きだった。小学校の頃から全国大会で金賞を取るなど、その才能は類を見ない物だった。だけれど、現実は残酷だ。彼が15になる頃、彼は当時長であった父親から、組を継ぐように言われ。それから、ヤクザの趣味として相応しくないヴァイオリンはもう辞めろと言われ、眼の前でヴァイオリンを粉々に折られてしまった。
それ以降、彼は音楽を聞くたびにその当時の光景がフラッシュバックして、激怒するようになる。

天逆鉾組には、絶対に破ってはならない一つの掟がある。

『音楽を奏でる者、破門にすべし。』
彼が組長を継いでから新たにできたその掟を、破ったものは誰もいない。


【容姿】身長183cm。顔はかなり整っている方。センターバックで綺麗に分けられた前髪に、腰まで伸ばされた艶のある黒髪。吊り目気味の目に、しっとりとした黒の瞳。すっと通った鼻。左耳にはピアスが5個、右耳には3個空いている。普段は藍色の袴を着ているため隠されて入るが、その下には両腕上腕部から背中上部に向けてしっかりと入れ墨が入れられている。袴を着ていないときは、金のチェーンネックレスを首からさげている。スタイルが良く、袴がよく似合う。
【生命】5【理性】3
【特徴】
鬼の形相:彼の入れ墨は、見たものを威圧する。【理性】-2
感知機能:彼は『眼』と『耳』がいい。【理性】-3
体育会系:彼の身体能力は常人を上回る。【理性】-3
英雄の血:彼は自分の身の丈ほどもある大太刀を振るう。【理性】-2
音楽の鎖:彼は『人が故意に奏でた旋律』を聞けば、2ロル間すべての特徴が使えなくなる。【理性】+2
女性の鎖:彼は女性経験がまったくないに等しい、年齢=彼女いない歴の立派なチェリーボーイだ。女性に喋りかけられると、2ロル間すべての特徴が使えなくなる。【理性】+2
贖罪の鎖:彼はヴァイオリンを眼の前で壊された瞬間、父の首を撥ねてしまった。彼は毎朝、父の仏壇に手を合わせなければならない。【理性】+4



【能力】フォーミニッツサーティースリーセカンズ
【備考】
彼は音楽を辞めてしまってから、ずっとヤクザとして町の中肩で風を切り、歩いている。彼の思い出の奥底にしまってある粉々のヴァイオリンは、正真正銘彼のたからものだった。

フォーミニッツ・サーティースリーセカンズ

№022_虚無

【発現条件】
このヴィジョンは在ったはずの熱意を失ってしまった持つ者を宿主として発現する。
【基本性能】
身体能力なし、視認及び会話能力なし、物理干渉能力なし
【特殊能力】
このヴィジョンは任意の地点に発現できる。このヴィジョンが発現した地点から半径4m33cm以内の音は全て消える。
【稼働期限】3週間
【定着条件】他人の熱意に触れる
【昇華条件】何かに熱中する

ジョン・ケージ 「4分33秒」

【基本性能】
身体能力なし、視認及び会話能力なし、物理干渉能力なし。
【特殊能力】
このヴィジョンが発現した地点から半径4m33cm以内のあらゆる光と音は消え、その静寂の暗闇の中ではあらゆる特徴とヴィジョンが機能しなくなる。

2021/3/9
2021/5/9