眠屋 春華

ねむりや しゅんか
No date

「...ん?あっしですかい?はははっ...!あぁ、いえ。何分"稀有な奴もいるもんだ"と思いやしてね?あぁ、気にしないでくだせぇよ。ほんの冗談でごぜぇますから。...ま、どの道あっしなんかに話しかけねぇ方が身のため、でしょうよ。どうしてってそりゃあ...。あっしが嫌われてるからですぜ。」

【名前】眠屋 春華(ねむりや しゅんか)
【性別】男
【年齢】17
【性格】
どこにでもいるような人当たりの良い人物。よく笑うし、よく動く。好少年よりかもよっぽどか明るくて、アクティブ。その独特というか何かに影響されたような喋りも挙動もそのおおらかな性格によって緩和されてしまう。...はずであった。彼は前述した通りの良い奴である。だけども人には決して理解されぬ価値観を持ち合わせている。彼は"幸運"の2文字が大嫌いだ。"不運"は尚更。それは自他ともに関わらず、相手の性格にも容姿にも態度にも寄らない。ただただ幸運と不運が憎くて恐ろしくて疎ましくてたまらない。...まだ他人がそうならばまだいい。いや、彼にとってはそんなことでも由々しき自体だが...まだ見逃せなくもない。だがしかし、彼のことを1度幸運だと言えば、その時彼のその笑い声も明るい雰囲気もたちまちの内に行灯が倒れてしまったように燃え盛りその悠々と眠ってしまった者共の寝首を搔くこととなるだろう。その熱に気づき目を覚ました頃にはもう遅い。既に火の手は周り黒煙が夜の空にうっすらと浮かんでいるのだから。そんなわけで彼は色々な人から避けられている。そして嫌われている。幸福も不幸も全て否定し、打ち壊してしまうのが彼なのだから。精神が不安定な者たちが近寄りたがる訳もなく、一般人でも手を焼いている。...これが彼の善意でなければまだ、止めようがあったのだろうか。彼もまた己がやっていることがどんなことかを自覚している。だが、辞めることはしない。できない。そう、これは善意なのだから。己が正しいと思うことをせずにいられるほど彼は大人でもなく、ストレスに強い訳でもない。たとえ相手がそれで泣き喚こうともきっと彼は相手のことを思いながら全てを否定するのだ。

【容姿】
なんと言っても目を引くのは彼のその細い肩の両端まであるような大きな大きな平長い笠である。これといって装飾はないが、その大きさゆえのインパクトは絶大だろうか。笠の縁には内側から札が垂れ下がっており、それが等間隔で約4つ。彼を中心に東西南北と言ったふうにはられている。
白い布を頭の全面に引っ提げているために素顔は伺えない。頭髪は白くやや短めなことだけが下から見上げれば分かるだろうか。
服装としては時代劇やなんかで見るような灰色に香色の帯の着物。袴は真っ黒であり、下手すれば色が移りそうなもの。そして紺色で無地の羽織である。平生は肩から羽織るだけであり風になびかせている。裏地が白のがいつも見える程度には大きく、広げればもう1人くらいは入ってしまいそう。それは彼の身長が190cmを優に超えるものであるということにも起因するだろうか。
飽くまでも華美なものはつけてはいない。時折ちょっとした変化はあるが基本は変わりはしない。
目立つ格好であるのにどこか寂しい格好だ。

【生命】5【理性】5
【特徴】
夢追い人(-3)
体育会系(-3)
異常性癖(-1)
他者から理解されないような不遇を蒙り、誰にも同情されないことがトリガーである。
誰かに同情されたり、共感されたりされるような状況は彼は望んじゃいない。飽くまでも、虐げられ誰にも助けて貰えないどうしようもない状況が彼を興奮させるのだ。
救いようがないマゾヒズムである。
嫌われ者(-1)
月光の鎖(+5)
狂人の鎖(+4)
自分以外を不幸だと思うことが出来ないし、認めることが出来ない。
そして逆に己のことを幸運だとも思えないし、認めることが出来ない。
一般的では無いような条件にも思えるがこれらはお世辞や常識といった面を著しく阻害する。心配こそするが、決して相手のことを憐れむことも無いし、嘲笑うことも無い。相手の境遇を慮ることが出来ないのは人間の生活上は不便だろうに。
贖罪の鎖(+4)
行動:毎日9:17にある人物に対して黙祷と献花、そしてスナック系のお菓子を自室の祭壇に供える。
勉学も趣味もこれよりも優先度の高いものは無い。
そのために学園にも遅刻は毎日のようにしているが、しなければ彼が狂ってしまうために止めようがない。
素性の鎖(+2)
顔を見られるとそれだけで自信がなくなり、特徴及びその他の特異な能力が使えなくなる。
英雄の血(-2)
刀に対する技術である。しかし、彼にとってはこれらが感覚的なもののために口では表せない。人に教えることはできないがその腕は確かである。

【能力】
「侍紋字刀」
刻まれた文字は「不」。
全てを否定する文字である。相手の運命も遍歴も過去も未来も全てに置いて否定する。
ただし、この否定の範囲は熟語がある範囲である。不死という言葉はあるがその逆は不で否定できない。不治という言葉はあるがその逆は不では作りえない。あくまでも「不」の範囲内。それだけだ。

【備考】
幸せ者には不幸者を救えない。
彼もまたその1人。

侍紋字刀

ジモンジトウ

この兵器はとある銘刀の贋作である。
最も奇天烈な術を用いた妖刀。刀身には文字が刻まれ、使用者の意思に応えて刀身に書かれた“漢字一文字”が内包する意味を刀身や斬り付けた傷に召喚する事が出来てしまう。
無能力者ばかりの兵器型にとって最も能力者に近付ける手段である。

例えば「増」と刻まれた侍紋字刀で斬り付けた物は増殖し、使用者の意志によって一時的にこの侍紋字刀自体を増殖させる事が出来る。「震」と刻まれた侍紋字刀は刀身が微細に振動し一時的に形有る物ならば何でも斬れる様になり、地面に突き刺す事で地震を発生させる事が出来る。…などである。

2021/4/19
2021/5/18